研究・教育組織設定の基本的考え方

本研究科は、1専攻3コース制です。すなわち、応用言語学研究専攻、言語教育、言語行動、言語文化コースの主履修、副履修制度を設定してあります。それは何故でしょう。

応用言語学の分野は多岐にわたり、一研究科でそれらすべて包含することは困難です。

したがって本研究科では次のような原則で研究、教育組織を構成しています。

すなわち、前述したように、応用言語学研究分野は大別すれば以下の6分野になります。

  • (1)言語と母語、第2言語、外国語教育関連の分野
  • (2)言語と人間の社会行動、コミュニケーションなどの関連分野
  • (3)言語と言語心理、言語習得、言語喪失など心理、病理の関連分野
  • (4)言語とコンピューター、機器、教育工学などの関連分野
  • (5)言語と言語接触、言語対照、言語計画、言語政策などの関連分野
  • (6)言語と文化、比較文化、文学などの言語文化の関連分野
  • (7)言語と脳の関連研究分野

このうち、広範、多様性のある応用言語学研究のわが国におけるセンターとして、わが国内外に貢献しうるものたらんことを目指します。そしてその理想を追求するとともに、私たちの現実的可能性も十分に配慮したうえで、両者のバランスをとった研究、教育体制を組んでいます。そのために、

  • (1)応用言語学研究の歴史的、伝統的流れからその主流の言語教育の科学研究を本学大学院研究科でも維持、発展させて、有為の指導的立場に立ちうる人材を育てます。
  • (2)本学外国語学部の研究者、学生の教育のカリキュラムの発展から考えて、言語文化の多面性を追求し、言語と文化の関係を研究、教育をします。
  • (3)多様化していく応用言語学の研究分野を(1)と(2)両者で繋ぎ、多様かつダイナミックな創造性、多様性に富んだ諸分野をできるだけまとめて「言語行動」研究というコースを設定して、個別的、総合的に研究、教育を行います。
  • (4)これによって、応用言語学科の多くの分野を包含し、その個別の研究を行うとともに、それに関連する諸分野にも研究の橋渡しを行い、そこから研究上の刺激を相互に得ることによって、さらに独創的な創造活動を展開することが出来るように3コースを通して研究を行います。したがって、これら3コースではそれぞれ異なった専攻ではなく、研究上、履修上の主、副コースとして設定するもので、将来研究、教育の発展によっては、その組織も変わります。

以上の原則に基づき、「言語教育」、「言語行動」、「言語文化」の3コースを設定し、そのいずれかを主履修としながらも、横断的、相互交流的な多様性と求心性をもたせて言語の総合的研究を行い、有為の高度職業人や研究者としての人材を産みだし、本学の目的である国際社会に貢献することを目指します。その各コースの研究の分野、分野間の関連性、総合性について以下に説明します。