お知らせ

※HP閲覧の前に,F5キー(更新)を押して,ブラウザのキャッシュをクリアしてください。

 

  • 8月26日(金)9月修了予定者のための修士論文最終口頭試問

 

修士論文最終試験

明海大学 応用言語学研究科

言語学(理論言語学)・教育学・心理学など、これまで個別に研究が行われていた学問分野の垣根を超える日本初の研究科として、また国内における研究拠点としての役割を担うべく誕生しました。「言語と、それに関連する人間の言語行動」を多角的に探る応用言語学研究科では、「言語教育コース」「言語行動コース」「言語文化コース」の3つの履修コースを設け、広範かつ多様な研究分野全体を視野に入れながら、専門知識の獲得に力を入れています。

研究・教育組織設定の基本的考え方

本研究科は、1専攻3コース制です。すなわち、応用言語学研究専攻、言語教育、言語行動、言語文化コースの主履修、副履修制度を設定してあります。それは何故でしょう。

応用言語学の分野は多岐にわたり、一研究科でそれらすべて包含することは困難です。

したがって本研究科では次のような原則で研究、教育組織を構成しています。

すなわち、前述したように、応用言語学研究分野は大別すれば以下の6分野になります。

  • (1)言語と母語、第2言語、外国語教育関連の分野
  • (2)言語と人間の社会行動、コミュニケーションなどの関連分野
  • (3)言語と言語心理、言語習得、言語喪失など心理、病理の関連分野
  • (4)言語とコンピューター、機器、教育工学などの関連分野
  • (5)言語と言語接触、言語対照、言語計画、言語政策などの関連分野
  • (6)言語と文化、比較文化、文学などの言語文化の関連分野
  • (7)言語と脳の関連研究分野

このうち、広範、多様性のある応用言語学研究のわが国におけるセンターとして、わが国内外に貢献しうるものたらんことを目指します。そしてその理想を追求するとともに、私たちの現実的可能性も十分に配慮したうえで、両者のバランスをとった研究、教育体制を組んでいます。そのために、

  • (1)応用言語学研究の歴史的、伝統的流れからその主流の言語教育の科学研究を本学大学院研究科でも維持、発展させて、有為の指導的立場に立ちうる人材を育てます。
  • (2)本学外国語学部の研究者、学生の教育のカリキュラムの発展から考えて、言語文化の多面性を追求し、言語と文化の関係を研究、教育をします。
  • (3)多様化していく応用言語学の研究分野を(1)と(2)両者で繋ぎ、多様かつダイナミックな創造性、多様性に富んだ諸分野をできるだけまとめて「言語行動」研究というコースを設定して、個別的、総合的に研究、教育を行います。
  • (4)これによって、応用言語学科の多くの分野を包含し、その個別の研究を行うとともに、それに関連する諸分野にも研究の橋渡しを行い、そこから研究上の刺激を相互に得ることによって、さらに独創的な創造活動を展開することが出来るように3コースを通して研究を行います。したがって、これら3コースではそれぞれ異なった専攻ではなく、研究上、履修上の主、副コースとして設定するもので、将来研究、教育の発展によっては、その組織も変わります。

以上の原則に基づき、「言語教育」、「言語行動」、「言語文化」の3コースを設定し、そのいずれかを主履修としながらも、横断的、相互交流的な多様性と求心性をもたせて言語の総合的研究を行い、有為の高度職業人や研究者としての人材を産みだし、本学の目的である国際社会に貢献することを目指します。その各コースの研究の分野、分野間の関連性、総合性について以下に説明します。

言語教育コース

 言語教育コースでは、伝統的な個別言語の研究、教育と従来行われてこなかった人間の言語教育の本質について研究します。

 本外国語学部では日本語学科、英米語学科、中国語学科があり、それぞれの言語教育、コミュニケーション教育、言語、文化の研究と教育が行われてきました。大学院では、そのうちの言語教育研究を個別的かつ横断的、相互関連的に行います。それにより、学部での研究、教育と一貫性を持つばかりでなく、言語教育研究に発展性をもたせることができます。世界に普及する日本語の研究・教育、国際語として世界的レベルで広がっていく英語の研究・教育、アジアでもっとも使用人口が大きく、影響力を持ちつつある中国語の研究、教育にはそれぞれ独自性があります。これらの特色を尊重するとともに、3言語教育に共通した言語教育のテーマ、相互関連性に注目し、言語教育の本質にせまります。

 このような観点から、外国語としての日本語、英語、中国語に関する教育方法、教材研究、カリキュラム研究に加えて、言語評価研究、それに国際、比較教育などを設置しています。さらに言語行動、言語文化コースにある言語習得、対照言語研究、言語政策、言語表現、コミュニケーション、3言語の文学、文法、比較文化研究などのもろもろの講座を利用すると、言語教育の多角的、有機的な研究ができます。これだけの言語教育の関連研究ができるのはわが国大学院ではきわめて少ないといえます。

 また、高度職業人を育てるコースとして専修免許をとることが可能になっており、英語教育界の指導者を養成する教師の布陣をもっています。たんに言語研究ばかりでなく、国際文化の研究もできる内容から考えて、高等学校、中学校での指導的立場につく力と情熱を養うには好適です。また日本語教育界での指導者も本大学院から育てることが可能です。さらに中国語教育の大学院レベルでの専門家養成はわが国ではきわめて珍しく、中国語教育を創設してあります。特に外国人留学生は、本研究科で修士号を取得した後、帰国し、外国語としての日本語教育や中国語教育に従事し、リーダーとして活躍することになりえるでしょう。

言語行動コース

 言語行動コースは言語教育コースと言語文化コースの橋渡しをします。また言語とその言語行動の多様な形態とそれを動かすメカニズムなどを求める応用言語学の特色あふれるコースです。

 その研究・教育課程を構成する講座として、第一に一般言語学、言語科学系の講座、および総論にあたる「応用言語学特論」があります。ここで応用言語学の基本的性格、分野、方法論などが示されます。学生はこれを学ぶことによって、研究の展望を広く、バランスよく得て、現実にどのような表現行動をとるのかその本質と表現の技術を学びます。第3分野としては言語心理や第2言語習得・喪失研究のメカニズムを研究します。これは言語教育とも当然ながら深い関係にあります。第4分野では、言語と言語の接触により起きる対照言語表現、構造の研究などである。第5分野としては、言語のコンピュータによる大量解析研究があります。さらに、政治、経済、行政などと関係する言語計画、言語政策研究はわが国ではほとんど行われていないが、欧米では学問として存立しております。

 このような多様な分野は言語とその多様な行動の関連研究であり、それ自体新しい研究分野として現代社会で進歩している研究分野で、わが国では発展しだしたところであるが、欧米でははるかに進歩しており、研究者が不足しています。また高度職業人、社会人として、多彩な言語研究の新分野を開くように期待しています。

言語文化コース

 言語文化コースは日本語・日本文学・文化研究、英語・英米文学・文化研究、中国語・中国文学・文化研究、日・英、日・中比較文学研究などを行います。このコースは言語が関連する文学、思想、文化を3言語をそれぞれ独自に行うばかりでなく、相互の共通性に目を向け、広く、深く文化の表象である言語行動の研究を行います。

 このコースは、人間性の探求にも役立ち、教養を深めるという意味では、言語をコミュニケーションの道具としてその形態、機能、意味を研究するにとどまらず、さらに深い精神文化を研究するという意味で、応用言語学研究の分野として無視できないものです。これが言語教育、言語行動の分野と関連して、新しい研究が生まれることが期待されます。

 

 

応用言語学研究科 問い合わせ先:

E-mail: yusa@meikai.ac.jp (応用言語学研究科長)